2009年01月01日

王様の耳はろばの耳

テーマ:情報セキュリティ

 常矢君は、やり手の営業職。自慢のトークを生かし、ばんばん仕事を取って帰ります。少し口の軽いところがあるのが玉に瑕。

 今日も得意先の外資系自動車会社「Rober社」へ挨拶に向かいました。
 懇意にしている担当者と話している時、隣の打ち合わせスペースからこんな会話が聞こえてきました。

 「…当社は業績の悪化から、××社の○○%の資本投入を受け入れることに…」

 この話を聞いた常矢君は、驚きました。他では流れていない、大きなニュースです。
 誰かに話したい!その衝動にかられた常矢君は、友人までの公開ならよいだろう、そう考えて、よく利用しているSNSの日記に書いてしまいました。

 ある日の事です。電車で移動中、疲れていた常矢君は、かばんを網棚に乗せ、居眠りしてしまいました。目を覚ますと、かばんが見当たりません。盗難にあってしまったのです。かばんの中には、会社から支給されているノートパソコンが入っていました。

 数日後、Rober社が他社の資本参加を受け入れるという噂が世間で溢れ、噂がもとで本来想定していた発表の時期を大幅に前倒ししてしまったRober社の株価は、大きく下がってしまいました。
 また、盗まれたパソコンで使っていたブラウザのオートコンプリート機能からSNSにログインされ、この噂を流したのが常矢君である事が判明し、SNSは炎上してしまいました。

 常矢君の会社はRober社との取引が打ち切られ、常矢君は会社から解雇されてしまいました。

 原作では王子様は床屋を許してくれましたが、この話ではバッドエンドになってしまいました。
 現代の企業は、セキュリティ分野に敏感になっています。情報網が発達し、一瞬で話が広がってしまうという時代背景が一因となり、セキュリティに関する情報漏洩の話題が近年絶えず流れています。政府も時代の流れに追随し、個人情報保護法をはじめとする、セキュリティ関連の法律を次々に採択していきました。

 主にコンプライアンスの分野では、知識というよりも倫理が問われます。例え法律や社則に違反していない場合でも、こういう事はしてはいけないな、そう感じた場合、素直にその直感に従いましょう。
 業務上で知りえた企業の情報は、口外しないように注意しましょう。昨今では、機密情報を口外しないことを書面にて約束させる企業が増えています。
 共用スペースでパソコンを使用している場合は、スクリーンセーバーの時間を短縮しておく、席を立つ際は毎回コンピュータをロックしておく、ブラウザのオートコンプリート機能をオフにしておくなどを心がけましょう。また、業務で使用するノートパソコン等を持ち歩く場合は、顧客情報・個人情報は持ち歩かない、紛失しないよう用心する、電車内では網棚に載せない、万一盗難にあっても情報漏れを起こさないように暗号化を施すなどの対策を行いましょう。

 正月から厳しい話題を出してしまいましたが、心機一転、気を引き締めて、よい一年を迎えましょう!
posted by cozyjet at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イソップ働話
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