2008年12月29日

卑怯なコウモリ

テーマ:リスクマネジメント

 小森さんは事務職員。アニマル商事の総務部に所属しています。アニマル商事は、親族会社であるバード商事とは懇意にしている間柄です。
 アニマル商事の総務部は、バード商事の総務部と書類のやり取りを交すため、小森さんは往来を繰り返していました。
 アニマル商事側では、バード商事の書類提出の遅さを不満に思い、よく文句を言っていました。小森さんも賛同し、一緒になって悪口を言っていました。
 
 アニマル商事の社員はあまりバード商事へ行きたがらず、頼まれたら断れない性格の小森さんに往来の依頼が集中していました。
 バード商事では小森さんは気に入られているようで、書類を届ける際に時々お茶やランチに誘われます。
 バード商事側では、アニマル商事の書類のミスの多さを嘆く声がよく聞かれていました。
 小森さんは、ああ確かに仕事は早いけど正確さが欠けるメンバーが多いな、と思い、どうせアニマル商事側には話が伝わらないだろう、そう考えて、バード商事のメンバーと一緒になってアニマル商事のミスを笑いあっていました。
 
 ある日の事です。
 リーマンショックにより経営が傾きかけていた両社が、統合・合併することになりました。
 これまで犬猿の仲だったそれぞれの総務部は、ひとつの部署として再編されることとなりました。
 これまでいがみあっていた両者でしたが、数週間一緒に働いていると、外から見ていたことと中から見ることでの違いがあり、お互いに誤解があったことがわかり、自然と打ち解けていきました。お互いに不得意な面は補うようにし、仕事は順調にまわるようになりました。
 自然と元バード商事と元アニマル商事の社員同士の会話が増えるにつれ、小森さんのこれまでの言動が少しずつ知られていきました。
 結果、小森さんはこれまで仲のよかったそれぞれの社員から、段々と距離が置かれはじめていきました。

 教訓:他人の誹謗中傷はしない。これにつきます。
 今回は極端な例でしたが、悪口はどこかしらのルートをたどって耳に入ってくるものです。自分の信念に基づいて行動し、悪口を言っている場にはあまり近づかないようにしましょう。
 逆に、人をほめる場合は、その人がいない場所でほめる事が効果的です。早い効果は望めませんが、後でそれを知った当事者は、長く心に響くことでしょう。同じように、周りの人がその場にいない人をどういう風に話すかで、その人の本心、ひいてはその人の人格までがわかります。
 とはいうものの、結局はテクニックではなく、心から感謝や尊敬の気持ちを表現すること、また、蔑む気持ちを持たないこと、それが最も大切だと思います。
posted by cozyjet at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イソップ働話
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