2009年01月03日

はだかの王さま

テーマ:リスクマネジメント

 ここは、羽田加新聞社。全国規模の新聞を出版しています。A君はこの新聞社で記者をしています。
 
 ある日、殺人事件が起こりました。殺された人物は官僚に関係する人で、話題性の高い事件です。何か特ダネになる情報はないかと、A君はwebを巡回していました。
 たまたま見たあるサイトに、被害者の名前が記載されていました。サイトの更新日時は、事件発生後の時間でした。
 これを記述した人は事件について何か知っている、そう判断したA君は、周りの社員にサイトをみせました。
 「これはよいモノを発見した!」
 「特ダネだね!」
 気をよくしたA君は、紙面を大きく割いてこのことを記事にしました。
 翌朝、朝刊が配られ、朝のニュースなどでも大きく話題に出されました。
 
 その後、新聞社には、ひっきりなしに苦情の電話が入りました。
A君がみたサイトは世界標準時(UTC)表記のため、日本時間よりも9時間はやく表示されます。実際にそのサイトが更新されたのは、事件が起こった後のことでした。
 
 思い込みで記事を書いてしまった羽田加新聞社は、大きく恥をかいてしまいました。
 
 この話は、近ごろ実際にあった誤報事件を元に構成しています。もっとよく調べておけば、A君は自分の判断が誤っていたことがわかり、事前に回避することができたはずです。

 情報化社会と呼ばれて久しい昨今、世間には様々な情報が流れています。現代社会では、身の回りにあふれる膨大な情報を有効に活用する能力が問われています。
 伝聞で聞いた情報、webや書籍で仕入れた情報は、一旦疑ってみるとよいでしょう。何かしらの情報を仕入れた時は、その情報源を探し、信頼でき得る情報であるか判断しましょう。ひとつのテーマに対して異なる解釈が存在する事もありますので、情報を様々な角度から多角的に捉える判断力、ステレオタイプに捕らわれない事の大切さを身につけましょう。
 時には自分の足でおもむき、自分の眼で確認する、そういった行動も大切です。
posted by cozyjet at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンデルセン働話
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