2008年12月30日

みにくいアヒルの子

テーマ:モチベーションマネジメント

 白取さんは、事務職員として阿昼物産に入社しました。仕事内容は、バックオフィス全般、社員の給与計算や支払いなどです。
 この部署には充分な人員を確保している事もあり、給料計算の〆日が近づくとある程度忙しくなるのですが、普段は“暇”といえるくらい仕事量が少ない日常でした。周りの社員もそれを当然と思っているらしく、淡々と業務をこなしていきました。

 このままではいけない、そう感じた白取さんは自分にあてがわれる仕事量を増やしてもらうように先輩に相談しましたが、先輩は「各自に決められた仕事量がある」として、白取さんの提案に取りあってくれませんでした。
 人を頼る事はできない、そう感じた白取さんは、自分で学習することにしました。まずは簿記の資格を取ろう!そう思い立ち、半年間のスパンで3級から2級、1級を取得しようと決意しました。平日の2時間、できる限り休みなく勉強し、試験前一ヶ月間の土曜日は模擬試験を行うようにしました。

 周りからは、こんな意見がでました。
 社員A「仕事量は変わらないんだし、今の業務ができていればいいんじゃない?」
 社員B「もっと気楽に構えようよ」
 社員C「そんなに勉強しても、実務に大きな影響はないって」
 白取さんは、そうかもしれないと思う心を抑え込んで、一生懸命勉強しました。

 2年後、自分で立てた計画を順守した白取さんは簿記1級の資格を取得し、人事考課の際の熱意も伝わり、もっと大きな仕事を任せてもらえるようになりました。

 周りの雰囲気に飲まれてしまう事は多いと思います。筆者はこれまで、新人の頃はやる気にあふれていても、時間が経つと会社の存在にあぐらをかき、向上心が下向きになってしまう人を何人かみてきました。一度空気がだれはじめると他の社員にも伝染し、何も手を打たなければ、スパイラルを描いて堕落していってしまいます。
 どのような職業でも、目標を達成するマイルストーンを決め、中長期的スパンでキャリアプランを描けば、よほどの事でない限りは希望が叶わない事はありません。 もちろん中長期的な目標を達成するには、短期的スパンで物事をみて、アクションに移すことが必要です。

 ここでは、モチベーションを喚起するための手法のひとつ、「SMART」を紹介します。
 これは、
 ・Specific(テーマは特定できるか?)
 ・Measurable(定量的に測定できるか?)
 ・Achievable(達成可能か?)
 ・Result-Based(成果に基づいているか?)
 ・Time-oriented(時間軸を意識しているか?)

 に基づいて目標を設定することです。
 白取さんは、テーマを簿記に特定し、定量的に、達成可能な分量で手段を選択しています。また、時間軸を決めて、ゴールを資格取得と定めました。ひとつひとつは無意識のうちに実行していることかもしれませんが、このように定義することで、それぞれの項目にマッチした行動をしているか見直すことができます。

 最も良い選択は、周りを巻き込んで一緒に成長することですね。
posted by cozyjet at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンデルセン働話
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