テーマ:ディベート
二屋さん、美居さん、昆さんと、3人の社員がいました。
3人はそれぞれチームを持ち、そのリーダとして後輩を管理していました。二屋さんと美居さんは昆さんより年上で在籍年数が多く、昆さんよりも多くの後輩を指導していました。
二屋さんは、感覚で仕事をするタイプ。勢いはありますが、その場その場での場当たり的な対応や、見積の甘さが目立ちました。
美居さんは、静かに仕事を行うタイプ。慎重さが目立ちますが、頭が固くて了見がせまく、対応にも遅さが目立ちました。
昆さんは、理路整然としていてかつ人の面倒見がよく、雄弁で快活でした。
それぞれのチームのメンバは、3人が話す場を度々見ながら過ごしていきました。そして、理知的で説得力を含み、人間性の高い昆さんの会話を聞くにつれ、昆さんの人間性に惹かれ、少しずつこの人の下で働きたいという思いを募らせ、しだいに公言するようになっていきました。
やがて、後輩からの人気が後押しし、大きなプロジェクトのマネジメントを任されるようになりました。
ビジネスを遂行する上で、人に信頼されるためには、適切な修飾語を添えた、説得力のある話し方が必要になります。また、議論において相手方が論理的に誤った内容を主張している場合、その矛盾を的確に指摘するべきです。沈黙していた場合は肯定の意味にとられてしまいます。
ディベートは、アメリカやイギリスで教育目的で発展してきたもので、最近では、外国語教育などにも用いられているようです。
ディベートの目的は、説得力のある話し方を身につけることにあります。決して人を欺くため、また、相手を負かす技術を身につけるためのものではありません。
この訓練を行った際、副次的な効果として、以下の能力の向上が認められると一般的に言われています。
・情報整理能力
・リアクションスピード
・要点をまとめる力
・注意深く話を聴く力(傾聴力)
・(広い意味での)話術
・論理的思考力
・視野の狭窄対策(応用力)
・能動性
・協調性
それでは、ディベートの際に使用する論理展開をみていきましょう。
ディベートは、ロジカルシンキングに大きく関わってきます。
まず、三角ロジック。
議論展開の基本型です。
データ・論拠・主張をもとに、議論を展開する方法です。上→下方向へは、Why So?(なぜそうなるのか)を表し、下→上方向へは、So What(だからどうなるのか)を表します。
「データ」→「論拠」→「結論」の順に論理展開していく方法を帰納法的アプローチ、「論拠」→「データ」→「結論」の順に展開していく方法を演繹法的アプローチと呼びます。
この三角ロジックを繰り返し論理展開する手法を、階層三角ロジックと呼びます。
三角ロジックは俗に「三段論法」などと呼ばれますが、三段だけでは論理の展開が広がらず、弱いものになってしまいます。そこで登場する階層三角ロジック、ひとつの結論をそのまま論拠とし、次のデータと照らし合わせながら次の結論を導き、それを繰り返していく方法です。
そして、トゥールミン・モデル。
イギリスはロンドン生まれ、オックスフォード大学や南カリフォルニア大学で講師をしている哲学者であるスティーブン・トゥールミンが考案した議論モデルです。
トゥールミンは、上記の三角モデルの帰納法的アプローチに、論拠をバックアップする「裏付け」、矛盾点を解決する「反証」、主張の正確性を保証するための「限定」を論理展開に持ち込みました。
ディベートで相手が攻めるであろう論理のツボを、自ら先駆けて解消する手法です。
ディベートは様々な副次効果を持ちますが、本来、楽しいものです。法廷を舞台としたドラマやゲーム、党首討論など、コンテンツとしても人気があります。
この技術を取り入れ、論理的に考え、聴き、判断し、伝える力を身につけましょう。もちろん、その元となるロジカルシンキングをあらかじめ習得することも同じように大切です。ディベートを介すことにより、ロジカルシンキングは“活きた”知識として身につくことでしょう。
2009年06月24日
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ちょっと難しいとことかあるけど、
将来のため色々参考にさせていただきます。
コメントありがとうございます!
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